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ひなじぃが、まだまだ意気盛んな男盛りだったころ。
ねこもりやが生まれた年に行ったという香港で買ったらしい。
コルク（ひなじぃは”キルク”と呼ぶ）が朽ちて、
呑むのにも一苦労する品物。
最近、
「もう、呑まれんようなるかもしれんから呑んじょこーの」
と、ひとりごち、
一著前にブランデーグラスに入れて、ちびちびとやっている。
仲良しのご近所さんが、
術後の経過が思わしくなく、
大好きだったお酒も食事もままならないというのを目の当たりにしたからか。
いずれにしろ、酒もお金もあの世にまでは持ってはいけませぬ。
思い残すことは無いに越したことはない。
思い残すことはきっとない昨日の”ちゅら”。
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