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我が家に来て2か月。
甘え上手な「ちゅら」の様子を遠巻きに見ながらも
なかなか上手く甘える事ができない「うらら」。
じわりと傍に来てはみるものの、
ねこもりやの不意の動きにおっかなびっくり
ぴゅーっと逃げる。
ねこもりやもどうしたものかと考えあぐねていた。
予約していた避妊手術の日になっても
相変わらず、他人行儀。
ワールド動物病院は、避妊手術は一泊二日とのことで
預けて帰る時も、キョトンとはしているものの
さして嫌がる様子も(名残惜しむ様子も)なく。
ちょっと拍子抜けする思いもありながらの帰り道。
助手席の空(カラ)の籠(猫キャリー)と
淡々とした別れ(一晩だけではあるけれど)の場面に
少し物足りなさを感じながら
毛利町の桜吹雪の道をゆるゆると通り抜けた。
明日のお迎えはどんな顔をするかな?
今夜は少しは淋しがるのかな?
痛くないかな?
ほんのちょっと前まで当たり前だった久しぶりの二人だけの夜は
おおきな忘れ物をしたような
しんみりと静かな夜に。
翌日。
大きなパラボラアンテナ(エリザベスカラー)と
傷口はもちろん、手足としっぽ以外をすっぽりカバーするガーゼの服を着せられた「うらら」は
神妙な面持ちで看護師?さんの腕に抱かれていた。
これまた、さして嬉しがる様子もなく
いつも通りの”再会”。
傷口を見せてもらい、術後の注意事項を聞き帰路に。
きっと痛いからしばらくはおとなしいかもと言われたのに
早くも「籠から出せ、出せ」と籠が揺れるほど鳴いている。
どういうわけか、
ちょっと大きめの帽子とピチピチの服を着た「うらら」は
今まで無理やりでしか抱っこできなかったはずなのに、
初めて、自らねこもりやの膝へ上がってきた。
それどころか、
夜も布団に潜り込み体を反転させ腕枕で寝る始末。
トイレにもついてくる。
帰宅時も迎えに出てくる。
足がもつれるほど甘えてくる。
そう!
まさに人が・・・いや、猫が変わった。
抜糸の日。
「もしかして違う猫なんじゃないかと思うほどなんですけど・・・」と伝えると
「うららちゃんは、最初から最後までとてもいい子でしたよ。
間違いなく、うららちゃんです。」
「へ~、このお転婆な子がね~・・・」
そういえば、先に診察室に入っていた猫さんの叫び声は凄かった。
でも、もしかしてこの魔法の帽子と服を脱いだら
元の人見知りで他人行儀な「うらら」に戻るんじゃないかとちょっと不安。
あ、文字通り「猫をかぶってた」らしいですがね。
案の定、帰り道は自らの力でキャリーから大脱出。
だけど・・・
甘えん坊になったのは、魔法の帽子と服のおかげではなかったようで
裸ん坊になった今も
腕枕で寝て、朝は顔をなめて起こしてくれる。
生後4~5か月という、ほぼ成猫になってやってきた「うらら」。
抱きしめられたり、
キスされたりという愛情を受けずに過ごした数か月を
早く追い越せばいい。
寒くて冷たい床で過ごした日常を
早く忘れてくれればいい。
そしたら、
「ちゅら」のように無防備へそ天で眠る日も
きっときっとくるはず。
フィラリアと蚤、マダニ駆除のお薬を「ちゅら」の分ももらおうとしたら
体重9キロだと、一本では足りず、2.5頭分処方された。
ひと月5800円!
もしかして(中尾彬ばりの)中年肥満なの?
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