嘘ついてゴメンナサイ。

ろくとくり

今月はじめあたりだったろうか。
はじめてこの子を見かけたのは。
「ろく?」
そんなはずはないのに・・・
最初に出会ったとき、
わたしの姿を見つけるとサッと走り去った。
だから
ねこもりやはほっとしたんだよ。
だって、これ以上は父や母にとても言えない。
なのに
なのに
どうして
二度目に会ったとき
一目散に駆けてきたのさ、、、
どうしようもなくなっちゃうじゃないの。
ほっとけなくなっちゃうじゃないの。
それでも
気づかないふりしてドアをしめた。
なのに
なのに
どうして
こっそり
ガンジー(でっかい犬)のご飯を分けてしまったのさ、妹よ、、、
それに
力を得たねこもりやはほっておけなくなってしまったじゃないの。
「ろく」似のこの子を。
ほっておけるわけないじゃない。
「おなかがすいたよ?、、、」って
一生懸命叫び続けるこの子を。
それから
妹と二人、策を練りに練った。
「きっと、捨て猫や迷い猫だと絶対だめって言うに決まってるから、実はわたしが「ろく」を連れて帰って来てて怒られると思って外で飼ってた」
って事にするのが最善と判断。
幸い、この子も
迷い猫(捨て猫)とは思えぬほど懐いてくる。
妹がさりげなく話を切り出し
頃合をみてねこもりやが
「ごめんなさい・・・」
この時、ねこもりやは
置いてきてしまった「ろく」を
もう二度と連れ帰ることはできなくなるという思いと
まるでこの子がほんとに「ろく」なのではという
錯覚の中で
ボロボロボロボロと
涙があふれて止まらなかった。
この
まるで幼稚園の演芸会のような演出が
なぜか
すっぽりはまり。
もともと
猫好きな父は
「ろく、ろく、こっちに来てみぃ♪」
母は
「まぁ?、あんたも酷なことするよね?」
妹によると
「嘘にはついていい嘘とついてはいけない嘘があるけど
これはついていい嘘じゃから。」
でもでも
やっぱり心が痛い。
ごめんなさい、お父さん、お母さん。
嘘ついてゴメンナサイ。
まだ1歳だから
虚勢してなかったんで虚勢してくるね。って言って病院連れて行ったけど
「この歯の抜け具合からすると4?5歳だね。」って。
嘘ついてほんとにゴメンナサイ。

2 comments Add yours
  1. もしかするとご両親も気づいているかもしれませんよ。
    なんとなく、親の勘・・・ですけどね。
    でも、お互いに嘘をつき続けることが必要なときもある。
    嘘だって知っててもね^^
    ろくちゃん、連れて来られるよ、きっと。
    いつかまた一緒に暮らせる日が来ますように。

  2. ブログ、めっちゃ軽くなってるよーー(≧∀≦)
    ねももりやさんは素直な人だね。
    お父さんお母さんも素直な方だね。。。
    いい家族だ。

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