抱きたいオンナNo1

注文していたゆたんぽが届いた。
この燃料高騰の不景気なご時勢。
灯油も電気も食う電気ヒーターはできるだけ使わないようにとの母からのお達しもあり、
地球にも人間にもやさしい昔ながらの「ゆたんぽ」が今、また新鮮に感じたりもする。

妹はぬいぐるみのようなベージュ。
母は黄色、父は黄緑。
ねこもりやは金運アップのオレンジ♪
母（７０歳）が
「今日からみんながコレ、一個づつ抱いて寝るんよ?♪」と仕切る。
すると
父（７４歳）がポツリと
「ほなら、もうおまえを抱いて寝ちゃぁいけんのんか？」
左ほほをすこしだけゆがめて照れたように笑う父。
３０年前の多感な少女だった頃のねこもりやなら
決して一緒に笑えないこの類の会話。
共に、７０の峠を元気に越えたふたり。
ココロからの賞賛と拍手の代わりに
腹の底からの笑いと
「え～ぃね、抱いて寝～さん！」
と一言。
やけどしそうなくらいに熱いゆたんぽとゆたんぽに負けないくらいあったかくなったココロのおかげで今朝はいつもよりずいぶんと早めに目が覚めた。