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いつのまにか
開け放しの窓から入ってくる
ひんやりと冷たい空気の中で目覚めるようになった。
この頃の
季節の移り変わりは
思いのほか急ぎ足で
行きつ戻りつの
いわゆる季節の「境目」のようなものがなく
昨日の夏が
いきなり、今日は秋になる。
昔は
ちゃんとあった
小さい春や小さい秋。
歌にもあったよね?
「ちいちゃい秋、ちいちゃい秋、みーつけた♪」
今日は二十四節気では「処暑」
暑さが峠を越えて後退し始めるころ。
あっという間に
”ちゅら”が風になって一か月が過ぎた。
何をしていても
涙が溢れていた真夏の数週間。
少しづつだけど
「触(ふ)れられない」という現実に慣れつつある。
虹の橋を渡り切った子は
前の自分の名前を忘れて生まれ変わると聞いた。
”ちゅら”がいない辛さや悲しさが薄らいでいく、
その罪悪感と引き換えに
生まれ変わった元”ちゅら”と巡り合わせて貰えるのかな。
きっとまた会えるね。
この夏の終わりに
”ちゅら”はこころの中にいるということを
ようやく受け入れられそうな気がするよ。
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