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「焼きかたはいかがいたしましょうか?」
父:「美味しく焼いてください。」
と往年のギャグ?で返す父。
今日はこのところめっきり食欲がないという父を
なかば、だました形で病院へ連れて行った。
頭を洗うだけで息切れがする。
何を食べても美味しくない、食べたくない。
肺気腫の持病を持つ父は
十数年前にあっさりと禁煙し、無理さえしなければそれほど気にすることもなくなっていた。
それなのに、ここのところの調子の悪さは
さすがに不安になっていたようだ。
若く見えるとはいえ、76歳。
昔ならとっくに「あの世」の年齢だ。
検査や診察をひととおり終え、
一番こたえたのは
体重49キロ。
この年齢にしては長身な父。
ずっと55~56キロを保っていたのにいきなりの49キロはさすがに驚いたようだ。
帰りに、
「なにか食べたいものはない?」
と聞いても
「さ~てのぅ・・・」
とさして食べたいものはない様子。
ほんの少し前まで、お肉の脂身が大好物だったのに。
「じゃぁ、ステーキでも食べようか!?」
「おぉ~!そりゃぁ、ええのぉ♪」
焼肉にはなびかなかった父が”ステーキ”には食いついた。
ぎりぎり&いっぱいいっぱいでしたが
二人とも無事完食。
父250g。
ねこもりや240g。
これで体重、49250g以上になってるはずでございます。
元気がないのをきちんと見分けるうちの癒し猫「くり」は
ずっと父につきっきり。
「ろんぼ」がいなくなったとき10日以上も食事をしなくなった”ペットロス”経験ありの「くり」。
「くり」のこころ – 極楽ひだまり保育園 – 楽天ブログ(Blog)
お父さん、あんな思い、もうくりにはさせたくないから
くりの為にも長生きしてくれ。
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