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まさかのまさか。
猫の発情期は春だとばかり思っていたから。
この冬の暖かさが発情を早め、捕獲寸前に「やっちゃってた」模様。
先週の「うらら」の年に一回の4種混合ワクチンに合わせ「はる」もと、病院を一週間後に予約したのはいいけども、「はる」の尋常じゃない食欲と体重増加は、はっきりと「ちいさな命」の存在を示していた。
そして予約の日には、お腹はパンパンに膨らみ、乳首も目立ってきた。
「間違いない」
二十歳の頃、一度だけ、出産に図らずも立ち会ったことがあるねこもりや。
「ミヤーーー!」という真夜中の「みう(当時の愛猫)」の鳴き声に飛び起きたら、「みう」が踏ん張るような態勢を取っていた。
思わず(無意識に)、「みう」のおしりに手を差し伸べたとたん、”ぬるん”と何かが落ちてきた。
「あっ」と思ったと同時に、そ~っとそ~っと、そのままその生暖かい塊を畳の上に置き、ゆっくりと背を向けた。
暗闇の中、じっと息をひそめて待つ。
全神経が背中に集まったような息苦しい数分。
妙に長く果てしない時間。
トントントン・・・と「みう」が階段を下りていく足音。
その瞬間、まさに崩れ落ちるように畳に横たわったねこもりや。
「今ので数キロ痩せた」と思った。
一階には、出産用にとタオルを敷き詰めてちゃんと段ボールが用意してあった。
そんな緊迫感に満ちた経験は、30数年を経て「はる」のお産に生かせるだろうか?
病院で、2,3日内と言われて一週間。
日に日に重さを増す体重を尻目に、「うらら」とのお遊びも欠かさない。
ただ、catlogの「走りました」などの運動量はやや減り気味で、「穏やかな一日でした」が多くなった。
ケージから出したばかりの頃は、つられた「うらら」の運動量も爆上がりするほど激しい日常だったけど。
どうかどうか、ねこもりやが一日家にいる日に産んでくれ。
なにが心配かって、「うらら」の動向。
なんたって避妊済みの「うらら」にとっては未知との遭遇。
母になる「はる」のように本能で「母性」が芽生えるわけではないだろう。
「はる」のお尻から出てきた「ちいさな見慣れないもの」をどう受け止めるか。
いよいよとなったら、「はる」を”隔離”することも考えてはいるけども。
一週間前、病院でエコー検査をして「まちがいない」と確認して帰ってすぐに、押し入れを大改造して出産ルームはこしらえた。
ケージに段ボールを入れタオルを敷き詰めた。
ケージを毛布で囲んだので安心できるほの暗さもある。
三本足の「はる」はもしかしたら、踏ん張るのが大変かもねと先生。
だけど、まっすぐに背を伸ばし前足をトイレの縁にかけ、片足で立ってうんちをするのはとっても上手。
大丈夫。
お願いだから、ねこもりやが家にいる時に産んでちょうだい。
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